21020系「アーバンライナーnext」


| 運用情報 | |
| ≪平日≫ | |
| 名古屋発: | 07:00、11:00、17:00、18:00 |
| 難波発: | 08:00、13:00、14:00、21:00 |
| ≪土休日≫ | |
| 名古屋発: | 07:00、12:00、16:00、18:25、21:00 |
| 難波発: | 08:00、12:00、16:00、18:20、21:00 |
| 津・八木停車 八木停車 津停車 | |
| ※車両運用等の都合により、変更になる場合があります。 | |
■編成・主要機器構成
21020系は,3M3Tの6両編成です。形式は,大阪(難波)方からク21120形−モ21220形−モ21320形−サ21420形−モ21520形−ク21620形の順です。このうち,ク21620形はデラックスカーです。各M車には主制御装置と集電装置を,両先頭車には補助電源装置・電動空気圧縮機・蓄電池をそれぞれ搭載しています。
■車体
●車体構造・概観
外観は,イメージの継続性を意識しつつ,アーバンライナーの進化形であることを強く印象づけるものとなっています。
先頭形状は,21000系の特徴である流線形を踏襲しながら,先端位置を下げて軽快な印象をもたせています。そして,前面屋根から先端部にかけてのブラックアウトと,その両側の凹面形状がポイントとなっています。前面ガラスは超大形1枚曲面ガラスを採用し,センターピラーを廃しています。前面ガラス内部には前照灯(HID灯)4灯を配しています。
構体は鋼製として,従来よりも精度の高い車体強度解析シミュレーションを行うことで,側厚を60mmまで薄くし,室内幅を拡大しました。
外部塗色は,クリスタルホワイトの車体にオレンジの帯びを配し,裾部はベージュで塗り分けられています。また,モ21220形とモ21520形の車体側面には,“next”をモチーフにしたロゴマークがそれぞれ表示されています。
■室内
| デラックスカー | |
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| 編成の近鉄名古屋方先頭ク21620形の室内に設けられています。深みのある質感の高い色調でまとめられた「パーソナル空間」には,1人掛×3列配置で回転式電動リクライニングシート(ゆりかご形シート)が展開しています。 |
| レギュラーカー | |
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| ク21620形以外の5両(編成の近鉄難波方5両)の室内に設けられています。やわらかな色調でまとめられた「カジュアル空間」には,2+2列配置で回転式リクライニングシート(ゆりかご形シート)が展開しています。 |
■主要機器
●制御方式・車両性能
主制御装置はVVVFインバータ制御で,高耐圧IGBT素子を使用して2レベル方式としています。特急車両用制御装置の標準化,ならびに異例時の運転性能確保の観点から,制御単位は1C2Mとし,2群の制御装置を一体箱に収納しています。また,ベクトル制御を採用して制御応答性を改善しています。素子の冷却は水冷却方式で,ノンフロンタイプです。
MT比1:1の車両にあって,オールMの21000系・22000系や,MT比2:1の23000系と同等の性能を確保するため,主電動機は出力を230kWとしています。これは23000系用のものを30kW上まわり,近鉄車両用の主電動機としては最大容量となるが、フレームレス構造の採用によって逆に軽量化されています。
加速度2.5km/h/s,最高速度130km/hの性能をもち,33.3‰上り勾配での近郊速度は118km/h(定員時)です。また,軸重移動補償制御を採用し,粘着性能の向上を図っています。
ブレーキ装置は「シリーズ21」で採用した電機指令式で,各M車に搭載したブレーキ受量器は,隣接T車と合わせて2両分のブレーキ制御を行います。常用ブレーキは3本の指令線上の交番2進コード加圧で,非常ブレーキはBP管排気による非常弁動作,および指令線加圧による非常電磁弁動作でそれぞれ指令されます。常用ブレーキでは,T車遅れ込め方式によってM車の回生ブレーキ力を有効に利用します。高速域からの非常ブレーキ時の連続制御圧切換機能と,非常ブレーキ時の発電ブレーキ付加(β=1.0km/h/s相当),および各軸制御の滑走防止装置によって,130km/h運転に必要なブレーキ性能を確保しています。
両先頭車には,緊急時に他車と併結を行なった場合に常用ブレーキ指令を変換するブレーキ読換装置を搭載しています。
●補助電源装置(SIV)・電動空気圧縮機(CP)
SIVは,IGBT素子使用の2段分圧2レベルインバータです。出力電圧は440V,容量140kVAで,両先頭車に搭載。
CPは誘導電動機駆動で,電源はSIVの三相出力を直接受けます。機械部分はレシプロ式で,容量2000L/minのものを両先頭車に装備しています。
●空調装置
冷房装置は,機器構成がシンプルでメンテナンス性の高いON/OFFタイプを採用。客室用として1両あたり2台(16.3kW),喫煙コーナー用として1ヵ所あたり1台(5.82kW),運転台用として1台(5.82kW)のユニットクーラをそれぞれ設置。
暖房装置は,客室用として腰掛下に1席あたり250Wのシーズワイヤヒータを,出入台にはPTCファンヒータをそれぞれ設置。
また,熱効率を高めるため,熱交換器形排気扇を1両あたり2台設置しています。
●集電装置
シングルアームパンタグラフを各M車に1台ずつ取り付けて,合計3台のパンタグラフを母線回路で接続している。
●台車・駆動装置・連結器
台車は実績のあるボルスタレス台車で,形式はM車がKD314形,T車がKD314A形です。乗り心地向上のため,ヨーダンパと上下動ダンパをそれぞれ取り付けられています。軸箱はくら形構造であり,軸箱支持装置は積層ゴムブッシュ片側支持式を踏襲しています。基礎制御装置は各車に踏面片押しのユニットブレーキを,加えてT車系にはディスクブレーキを装備しています。
駆動装置はWN方式であり,低騒音形のカップリングを使用します。歯車比は4.94(84:17)です。
連結器は両先頭部に密着連結器,そのほかの中間部に半永久連結器をそれぞれ取り付けています。先頭の密着連結器は通常は引き込んで収納しておき,使用時に運転台からの操作によって,エアシリンダで押し出す方式です。緩衝器はダブルアクションタイプとし,乗り心地の向上を図っています。
雨天や降雪時などの粘着性能向上を図るため,車輪とレールの間に増粘着材(アルミナ)を噴射する装置を,編成の両端台車の先頭軸にそれぞれ取り付けられています。
●運転台
マスコン・ブレーキ制御器は横軸2ハンドルのデスクタイプで,ハンドルはL字形。機器配置は埋込み取付けを基本として,運転操作に直接必要のない機器は両側面のケーシングに収納しています。モニタ画面は視認性や操作機械が多いことを考慮し,正面向かって右手に配置。
●モニタ装置
乗務員支援機能や車両検修業務支援機能,さらに21020系に装備されるさまざまなサービス機器の制御機能を統合したシステムです。
伝送系は2.5Mbpsの高速伝送線をを引き通し,これにモニタ制御装置や各車のモニタ端末器を接続しています。さらに,モニタ端末器から主制御装置やSIV,ブレーキ受量器などの主要機器,空調装置,旅客案内装置,オンライン装置,おもてなし制御装置などのサービス機器を接続しています。
モニタ画面はタッチパネル式で,乗務員は行先表示や空調運転モードの設定,各機器の動作状態のモニタリングなどを,車両係員は機器試験や故障情報の読出しなどを行ないます。
●オンライン装置
新聞社から提供されるニュース,天気予報,および近鉄沿線案内の情報をDoPa回線を通じ受信し,これをモニタ制御装置に伝送します。
●旅客案内装置
車外の行先表示器はLED方式で,号車表示と行先表示を行ないます。ローマ字併記を行ない,表示色は赤・緑・アンバーの3色。
車内表示器は各客室に両妻面引戸上部,ならびに喫煙コーナーの片側壁面上部に22インチワイド画面の液晶(LCD)表示器を取り付けています。固定表示・縦横スクロール表示・ビデオ表示が可能で,行先案内・次駅案内・乗換案内・開扉予告・化粧室使用状況・オンライン装置からの情報・車両前方映像など多岐にわたる内容を,扉の開閉状態や地点情報に応じて切り替えて表示します。喫煙コーナー用は独自に再生ユニットをもち,客室用と異なる動画再生が可能です。
■車種
| ク21120(Tc) | |
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| 編成の近鉄難波方先頭に位置している制御車で,今回,ク21121とク21122の2両が登場しました。床下には電動空気圧縮機や蓄電池,補助電源用の静止インバータ装置などがそれぞれ搭載されています。また,ブレーキ読換装置やATS,列車種別選別装置なども搭載されています。室内はレギュラーカー仕様で,客室定員は48名となっています。車端部には喫煙コーナーが設けられています。 |
| サ21420(T) | |
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| 編成の近鉄名古屋方から3両目に位置している付随車で,今回,サ21421とサ21422の2両が登場しました。室内はレギュラーカー仕様で,客室定員は56名となっています。車端部にはNTTカード式電話や飲料水の自動販売機や,喫煙スペースがそれぞれ設けられています。 |
| ク21620(Tc) | |
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| 編成の近鉄名古屋方先頭に位置している制御車で,今回,ク21621とク21622の2両が登場しました。床下には電動空気圧縮機や蓄電池,補助電源用の静止インバータ装置などがそれぞれ搭載されています。また,ブレーキ読換装置やATS,列車種別選別装置なども搭載されています。室内はデラックスカー仕様で,客室定員は36名となっています。車端部には喫煙コーナーが設けられています。 |
■最後に
21020系は,平成15年3月のダイヤ変更時から,名阪特急としての定期運用に就役する予定。21020系の定期運用開始に引き続き,21000系のリニューアル工事を順次実施していく予定です。21000系についてはリニューアル工事後、掲載予定です。
| 21020系主要諸元表 |
| ←近鉄難波 近鉄名古屋→ | |||||||||
| 車両形式 | ク21120 (Tc) |
モ21220 (M) |
モ21320 (M) |
サ21420 (T) |
モ21520 (M) |
ク21620 (Tc) |
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| 客室形体 | レギュラーカー | レギュラーカー | レギュラーカー | レギュラーカー | レギュラーカー | デラックスカー | |||
| 車両番号 | UL21 | 21121 | 21221 | 21321 | 21421 | 21521 | 21621 | ||
| UL22 | 21122 | 21222 | 21322 | 21422 | 21522 | 21622 | |||
| 電気方式 | 直流 1500V 架空線式 | ||||||||
| 空車重量 | 39.0t | 44.0t | 44.0t | 34.0t | 44.0t | 39.0t | |||
| 旅客定員 | 48名 | 54名 | 52名 | 56名 | 56名 | 36名 | |||
| 最大寸法 | 長さ | 21,100mm | 20,500mm | 20,500mm | 20,500mm | 20,500mm | 21,100mm | ||
| 幅 | 2,800mm | 2,800mm | 2,800mm | 2,800mm | 2,800mm | 2,800mm | |||
| 高さ | 4,135mm | 4,150mm | 4,150mm | 4,135mm | 4,150mm | 4,135mm | |||
| 台車 | KD-314A形 ボルスタレス台車 |
KD-314形 ボルスタレス台車 |
KD-314形 ボルスタレス台車 |
KD-314A形 ボルスタレス台車 |
KD-314形 ボルスタレス台車 |
KD-314A形 ボルスタレス台車 |
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| 固定軸距 | 2,200mm | ||||||||
| 車輪径 | 880mm | ||||||||
| 制御装置 | MAP形VVVFインバータ制御方式(1C2M制御) | ||||||||
| 主電動機 | ― | 三相かご形誘導電動機 230kW×4 |
三相かご形誘導電動機 230kW×4 |
― | 三相かご形誘導電動機 230kW×4 |
― | |||
| 歯車比 | ― | 4.94 | 4.94 | ― | 4.94 | ― | |||
| 駆動方式 | ― | 平行カルダン式 | 平行カルダン式 | ― | 平行カルダン式 | ― | |||
| ブレーキ装置 | KEBS-21A形電機指令式空気ブレーキ装置 (停止および抑速回生ブレーキ,制御圧切換装置,滑走防止装置,保安ブレーキ付き) |
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| 補助電源装置 | 静止インバータ 交流440V-140kVA |
― | ― | ― | ― | 静止インバータ 交流440V-140kVA |
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| 蓄電池 | 直流 100V-70Ah | ― | ― | ― | ― | 直流 100V-70Ah | |||
| 電動空気圧縮機 | 交流式 2000L/min | ― | ― | ― | ― | 交流式 2000L/min | |||
| 集電装置 | ― | PT-7126形×1 | PT-7126形×1 | ― | PT-7126形×1 | ― | |||
| 空調装置 | 冷房:16.3kW×2+5.8kW×1/両 暖房:シーズワイヤヒータ 250W/席 | ||||||||
| 案内表示器 | 行先表示装置,客室案内表示装置,運転台モニタ表示装置 | ||||||||
| 客室予備灯 | 直流 100V 40W 蛍光灯 4個/両 | ||||||||
| 連結装置 | 密着連結器 | 半永久連結器 | 半永久連結器 | 半永久連結器 | 半永久連結器 | 半永久連結器 | 半永久連結器 | 密着連結器 | |
| 保安装置 | ATS,列車無線,列選 | ― | ― | ― | ― | ATS,列車無線,列選 | |||
| 車両性能 | 加速度 2.5km/h/s 減速度 4.0km/h/s | ||||||||
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