時刻表を見てみよう  −列車の追い越し−





さらに、「時刻表」では読み取れない、さまざまな情報を簡単に読み取る事ができます。
一つ目は「列車の追い越し」。「ひかり141号」を「時刻表」で見ると、米原で7分停車しています。
これは「時刻表」にも書いてある情報なので、後続の優等列車を先行させる為の停車というのは
想像が付きます。実際、「ダイヤグラム」で見ても、後続の「のぞみ3号」・「のぞみ41号」に
追い越された後、米原駅を発車しているという事がわかります。

それでは、「こだま495号」の場合はどうでしょうか。「時刻表」を見る限りでは、途中の駅、
米原、京都ではそれぞれ1分しか停車していません。でも「こだま495号」の後に名古屋を出発した
「のぞみ39号」・「ひかり111号」が京都には先に到着しています。ということは、「こだま」は
岐阜羽島で退避しているという事が考えられるのですが、「時刻表」では岐阜羽島は発時刻しか
書かれていない為、ひと目では「退避待ち」しているという事がわかりません。 
一方、「ダイヤグラム」を見れば、先ほどの「ひかり141号」の場合と同様、岐阜羽島で
「のぞみ39号」・「ひかり111号」を退避しているという事が、すぐにわかります。



2つ目は「駅間での列車の速度」。「ダイヤグラム」を見ると、名古屋−京都間と、京都−新大阪間では
平均的に線の傾き方が少し違っています。前項で、線の傾斜がきつくなるほど列車の速度が速くなる、
と書きましたが、「ダイヤグラム」で見ると名古屋−京都間では平均速度が速く、京都−新大阪間では
平均速度が少し遅くなっているという事が読み取れます。さらに「ひかり300号」(9300A)を見ると、
京都発が8:27、名古屋着が9:09なので、そのまま直線を引くとAの点線のようになります。
ところがこのままだと「こだま402号」の線と米原−岐阜羽島間で交わってしまっており、自動車を
追い抜くように、「こだま」走行中に「ひかり」が走りながら追い抜くようになってしまっています。
実際の鉄道では、複々線でない限りそんな事はありえませんので、線を書き直さなければなりません。
「こだま」は時刻表でそれぞれの駅の発時刻が載っていますので、そのまま変えずに書き直したのが
Bの線になります。これで走行中の列車を追い抜くなんて変な事にはならなくなりました。
書き直した「ひかり300号」の線を見ると、米原までは「こだま」を追い越す為に急いで走り、
米原を通過した後、少し速度を落として走っているというのが「ダイヤグラム」でわかります。



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