車両の編成について(電車)
車両の編成にはある程度決まりがあります。形式よって違いがあるのですが、まずは代表的なものを。

大阪環状線103系の編成例です。左から運転台付きの車両(当たり前)、中間電動車(モーターが
ついている車両)が2両、付随車(モーターも運転台も付いていない車両)が2両、中間電動車2両、
最後に運転台付きの車両の順番に編成が組まれています。101系以降に登場した電車車両は
床下に装備する機械が多くなった為、2両に機器を分散配置し、主制御器を積んだ方をM車、
補助機器を積んだ方をM'車として2両1組で1つの動力車としてペアを組んでいます。図では
モハ103とモハ102がそうで、これをMM'ユニットといいます。ですのでペアを組んでいる
M車とM'車の間(図では2両目と3両目、6両目と7両目)に別の車両が入ることはありません。
現在残っている国鉄型車両のほとんどがこのMM'ユニット方式を採用しています。
図の編成例では電動車(M車)が4両、モーターを積んでいないクハ・サハの車両(T車)が4両で、
M車とT車の比率(MT比)が1:1となります。編成を組み替える際、このMT比が1:1以上に
モーター車の両数が多くなるように編成が組まれます。例えば4両目のサハを抜けば東海道線の
京阪神を結ぶ201系の編成、サハを2両抜けば阪和線、関西線の103系6両編成と同じ編成に
なります。同じ103系でも阪和線の6両編成(4M2T)と、環状線の(4M4T)では4M2Tの方が
電動車率が高くなりますので、加減速が早くなります。

阪和線の4両・3両編成です。この場合もクモハ・モハでユニットが組まれます。山岳勾配用で
使用されている115系にもクモハ・モハ・クハの編成があり、勾配区間を走行する為、2M1Tと
電動車の比率を高くしています。伯備線や山陰本線などでは、もともとクモハ・モハ・クハの
3両編成だった115系のクハを外し、中間のモハに運転台を設置したユニットだけの2両編成の
車両もあります。

221系では、クモハ221とモハ221のMM'ユニットと、モハ220が1両だけの1M方式が
混在している編成があります。221系には8両編成(4M4T)・6両編成(3M3T)・4両編成
(2M2T)・2両編成(1M1T)の編成があり、どの編成と組み合わせてもMT比が1:1になる
ようになっています。但し221系の1Mの車両には、隣の車両(サハ220・クハ220)にコンプ
レッサーを積んでいます。1M方式を採用している形式では他に105系・281系などがあります。

681系などのJR西日本の新型特急形電車などは、MT比が1:2と編成中のT車がM車を上回って
います。最近の車両ではVVVFや車両の軽量化、コストダウンにより編成中のM車を減らしている
形式が多くなってきています。681系先行車の場合、電動車と後の2両のT車に制御機器を
分散配置して3両で1ユニットとしていますが、量産車では、M車と隣のT車(図では680の車両)に
コンプレッサーやパンタグラフ等を積んでいて、M車とT車で1組とするMTユニットを採用し、
残りのT車1両は何処でも繋げるようになっています。将来、パワーアップした時に、ユニット外の
T車をM車に変更するだけで、簡単にパワーアップ出来るようにしています。
(今後、するかどうかはわかりませんが・・・)
かなりおおまかに書きましたが、各車両に積んでいる機器、編成全体の重量バランス、
走行する線区の条件(平坦・勾配)によって車両の編成の組み方が決まります。最近の
車両では形式ごとに編成の組み方が違っていて、より複雑になってきています。
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