阪和線は天王寺から紀勢本線の和歌山までと、鳳から東羽衣までを結ぶ
61.3km(鳳−東羽衣間1.7km)の路線です。
元は阪和電気鉄道という私鉄で、もともとあった阪和間の南海電鉄の競合路線として、
開業しました。当時、天王寺−和歌山間を45分で結ぶ列車もあったそうで
(表定速度81.6km/h)、電車特急の「こだま」が登場するまで日本最速だったそうです。
今の「くろしお」や「オーシャンアロー」が38分ですから、相当速かったと思います。
しかし経営が悪化し、南海電鉄に合併吸収され、一時期南海の路線になったのですが、
戦時買収で国有化され、今の阪和線に落ち着くという二転三転した路線です。

個人的に阪和線は思い入れのある路線です。子供の時に和歌山の親の実家へ帰省する時に、
「くろしお」や「きのくに」を利用していました。田舎に帰る時は長時間列車に乗れると
いう事で楽しみにしていた記憶があります。というか国鉄線であまり出掛ける事が
なかったので、あの頃、阪和線・紀勢本線の他に乗った記憶がないかもしれません。

天王寺を発車して南田辺で地上に降りて池が見えて、山を越えて和歌山平野が視界に
広がり、海南を越えて初めて海が見えて、大きな川を越え、右側の窓いっぱいに広がる
大海原が見えるともうすぐ目的地・・・。子供ながらにあの時のワクワクした気分は
今でも覚えています。ですから中学生になって始めたNゲージでも「阪和線・紀勢本線」
を走る車両で集めていました。『北海道遠征記』でも登場した友達のイヌくんは「東海道本線」、
タヌキくんは「関東地区の長編成列車」、キツネくんは「北海道」、ウサギくんは「ローカル線」と
好きな車両が見事に違っていたので、集まって大運転会を始めれば、あの時ながら
すごい事になっていました。また集まってやりたいものです。でももう動かないかも(笑)。

話がそれました。今回のダイヤ改正から、阪和線の南田辺〜我孫子町までが、上り線だけ
高架区間を通るようになりました。下り線は平成18年の予定です。
あの時の景色が一変する出来事で少し寂しい気もしますが、開かずの踏切が解消されたり、
設備が新しくなったり、より便利になる阪和線。今回高架になる一部区間の写真や、
私が今までに撮影した古い写真を少ないですが紹介します。

なお、古い写真は保存状態が非常に悪く、トリミングや加工をしています。
それでも見ずらい写真が出てくるかと思いますが、どうかご了承下さい。



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