何故わたしはHQを読むのか?

わたしのHQ / AERA掲載記事に関して

一言で言えば「完全な恋愛小説を読んで、幸せな気分に浸りたいから」である。

ここで言う「完全」とは「完璧な」ではなく「出逢いから心と体が結ばれる、本当のハッピーエンドまで」を意味する。

初めてマンガを読んだのは、小学校1年生の時だったと記憶している。社宅に住んでいた頃、となりのお姉さんが「面白いわよ、読んでみない?わたしはもう高校に上がるから、いらないの。よければあげるわ」と言われたのだ。初めて読んだ上原きみこさん(当時は先生と呼んでいた)の「ルネの青春」だったと思う。これにはまり、以後ロリィの青春を全巻揃え高校の初めまで、いろいろな作品を読んでいた。

わたしは、幼い頃、少女漫画家になりたかった。胸がどきどきするような、心と心の琴線が震えるような、恋愛。歳を取るに連れ、視野も知識も広がってくると、希望の職業は変わったが、少女漫画の根底に流れるものに惹かれ続けた。しかし、自分が現実の世界で恋愛をするようになると、愛とは自分が夢見ていたようなものではなかった事を知る。つまり、

「相手を好きになる」→「幸せな時を楽しむ(つきあい始めの頃 or 新婚時代)」→「一緒に現実を生きていく」→「パートナーとなり一生を共に生き、本当の幸せを知る」という線表が、見えてしまった。私は今でも、これは異性との平凡だが一番強い結びつきだと信じている。

だが、幼い頃よりさんざん少女漫画で鍛えられた「夢見る少女」の性格は、30過ぎのオバサンになっても、変わることはなかった。しかも、少女漫画では我慢できなくなっていた。少女漫画は、ターゲットを大学生以下の女性にしているため、過激なシーンはムリなのだ。

しかし、セックスが愛の形の一つであることは事実である。相手と一つになり、二人で一緒に本当にしあわせになりたい、そう思うから女は愛する男性に抱かれる。肉体的に触れ合いのない愛もこの世には存在する、それは確かだ。しかし、崇高な神の愛を求める世界の人や、身体的な事情がないかぎり、俗世界に生きる人間には、異性(人によっては同性)との肉体的な触れ合いは、愛情の面に於いて重要であることが殆どであろう。

少女漫画の中では、主人公の二人を見守ってきた読者が、ようやく両思いになったあるいは結婚した二人が肉体的に結ばれる場面を、決して紙面の上で見ることはない。つまり、そういうシーンを「少女漫画」の中で詳しく描写するのは不可能であるから。わたしはそう思って、当時少女漫画の延長と信じていたレディース物を試しに読んでみた。しかし、レディースコミックというのは、はっきり言ってポルノの世界だ、というのが私の印象だった。中身は始めから終わりまで性描写の連続。少女漫画のような「心と心の葛藤を踏んでようやく結ばれ」の部分が掛けており、読んでいてつまらない。また、その雑誌にキャンディー・キャンディーを書いたいがらしゆみこさんや、ベルばらの池田理代子さんの名前を見つけた事もショックだった。わたしは二度とレディース雑誌を書店で手に取ることはなかった。

裏ビデオも見たことがある。いや、正確には裏ではないのだが。仕事でワシントンD.C.に出張した時、有線放送を見る機会があった。ちょっと驚いたが、ディスコでのパーティーのB.G.M.代わりにモニタに流れていたものだ。日本でも、ディスコのモニタに映画を流すことはあるが、A.V.は見たことがない。

日本に帰ってきて、仕事仲間の友人に話したら、そんなのはめずらしくない、結婚前ダンナも海外出張の度に買ってきていて、気持ち悪かった、と言っていた。友人に頼み込んでそのビデオを見せてもらったのだが・・・・う〜ん、たしかに行為自体は情熱的に見えるのだが、やはり「仕事」が見えてしまう。つまり、情熱的なのではなく、情熱的に見せようとしているだけなのだ。また、愛から生まれるセックスの場合は相手を思う心からラブトークが生まれるが、それが皆無で単に叫び声だけ。見ていて白けてしまった。頼み込んだ友人の手前、せめてビデオを最後まで見ようとしたが、テープの中には茶番劇が何本も連続で入っており、だんだん吐き気がし、「悪いけど、止めて」と言ってしまった。友人は笑っていた。「だから言ったでしょ、気持ち悪いだけだって。大丈夫?」といいながら。わたしは二度とA.V.を見ることは無かった。こんな物を見ただけで幸せを感じられる男性機能の単純さが羨ましく思えたほどだ。

性欲は人間の生理であり、人類の文化にも多くの貢献をしてきた。平安時代の国風文化の中で生まれた数々の小説や日記、中でも人類史上最古と言われる小説「源氏物語」は、自分の妻の舅である右大臣・左大臣に政治を牛耳られ、性行為だけが主上(おかみ)の仕事となった後宮の中から生まれた。また、画面を美しく見せるために自動調整してしまうウィンドウズと異なり、ガンマー値を修正することなく正確な色合いをモニタ出力し、ウィンドウズとは比較にならない程、デザイン・広告業界では大御所なアップルコンピューターのマックは、まだパソコンが「オタク」達だけの物だった頃、女性の局部をモニタで正確に見たい、そんなオタク男性達の切望が、メーカーの画像出力技術を磨いてきたのである。

多くの女性にとっては、セックスは精神的なものが影響すると思う。わたしは医学的な知識は無いし、性的マッサージというのを試したことがないし興味もないので、あくまでも一般的な話しかできないが、女は相手を思う心がなければ、絶対セックスで満足は得られない。男の経験や技術など知ったことではない。技術などなくても、自分のことを本当に思ってくれているとわかり、それを自分が受け入れる程相手を思っていれば、女性はその人とのセックスで幸せを感じることができるであろう。

もちろん、人によって個人差はあり、「セックスで幸せや満足を感じること」と「セックスで肉体的なオーガズムを感じること」は違うことだ、と主張する女性もいるであろう。それはそれでよい。わたしは自分に関して書いているのであり、たとえ肉体的にオーガズムを感じても、精神的な満足を得られるとは限らない事を知っている。

わたしが求めているのは、人間と人間の心の触れ合いと、妥協のない愛、異性だからこそ生まれる情熱、苦しみ、そして本当の幸せを掴むために、二人は肉体的にも結ばれる、そんな恋愛を安心して見られるもの、である。安心して、というのも私には重要である。HQは絶対ハッピーエンドになる。少女漫画でも小説でも、読後に本を叩き付けたくなるほど不愉快な思いをする物も少なく無いことを経験上知っているから。ベストセラーと呼ばれる「ノルウェーの森」や「The Bridge of Madison Country」がそうであった。ストレス解消どころか、イライラが増えてしまった。もともと、この本は、読みたくなかったのだが、友人が「あなたは本を色々読むけれど(私の趣味は古典文学、哲学、歴史モノ)、偏りすぎているわ。流行のモノを読むことも大切よ」と言われ、単純な私は他人の意見に影響され、トライして玉砕したわけである。

私は大学時代、英語英文学も取っていたので、かなり多くの原書を読んできたが、それらは時間というフィルターで濾過され、現代に残ったモノ達であった。また、若いときはそれなりに問題を抱えているとは言うものの、あくまで親の庇護の元での苦労であり、基本的には勉強以外は何もしなくていいので、哀しさや苦しさを本から得て泣くことも貴重であった。

しかし、世界最高レベルの技術を既に持つ顧客を相手にしなければならない北米市場担当をまかされ、無能な上司の元、大企業の車輪の一つとして働くむなしさと、大企業だからこそできる挑戦、矛盾、そんなものの前に、自分の足下にも転がっていそうな現実的な小説での不幸な話などうんざりするだけなのだ。貴重なプライベートな時間を、そんなものに割いてわざわざ読まなくても、そんな不幸な結末は、社内でも友人にも、いくらでも見ることができる。小説と違って「現実」というもっと重い空気の中で。そんな本を読むのは時間の無駄だ。私にとって「安心して読める」というのは、貴重な条件なのである。

今日は顧客との会議、スーツとアクセサリーと化粧で武装する。はっきりした物言いで相手に自分の意見を主張する、それはとても楽しい事だけれど、アメリカだって男尊女卑はある。微かな敬意と侮蔑を彼らの目に感じながら、Chair womanを担う。そう言えば、アメリカ人の昔のカレに言われたことがあった「日本語を話す時はおっとりと優しく話すのに、英語を話す時はすごく明るくて楽しそうに話すんだね。でも両方とも早口だけど。まるで性格の違う女性みたいだ。」と。

話が逸れてしまったが、紆余曲折を経てようやくつかんだ幸せ、絶頂での二人の姿の描写が見たい、だからわたしはHQを読むのである。

HQを女性向けのポルノ小説だと言う人もいるが、ポルノの意味を単純に「詳細な性描写」と定義するなら、HQはポルノ的な部分を持っていると言われても仕方ないかもしれない。ただ、もし私の目的がそういう内容だけであれば、先に述べたレディースコミックや、最近では日本でも簡単に手に入る裏ビデオの方が、満足できるであろう。なんといってもビジュアルに訴えてくるしね。

現実の世界では、愛し合う者同士が結ばれるとは限らないが、せめて本当にお互いを思い合う運命の二人が愛し合う姿を見たい、読みたい。その描写が例え、他人にポルノ的だと言われても、人間が異性を愛することの意味を知る瞬間、その情熱で幸せに浸る姿を見るとき、「良かったね、本当に良かったね。」と、読みながら感動を覚え、私自身もまた幸せを感じることができるのだ。早い話、多くの女性がそうだと思うが、私がHQを読むのは、男性の様な性的欲求の処理が目的なのではない。精神的なリラックスと他人の幸せを自分の幸せと感じられる幸福感に、自己陶酔しているだけなのである。

日本という社会に於いて、HQの中に出てくる様な恋愛を望んだら、生活自体が危うい物になる。現実の世界の中には、先に書いた私の様な環境の人もいるだろうし、家族との問題、上手く行かない仕事、子育てに近所つきあいなど、ストレスは多いので、こういう恋愛や(主婦なら不倫)まで抱えていたら、頭がパンクしてしまうだろう。まぁ、敢えてそれを望む女性は、それを楽しめば良い。ただ、わたしは根性無しな夢見るオバサンなので、そんな体力と根性を持ち合わせていない。「臆病」だと言う人もいるかもしれないが、そういう次元の話ではなく、それでなくても日常生活の中での多くのやっかい事の他に、好んで問題を抱えたくないのだ。うざったいのである。他人の棺桶を自宅に運び込んで泣くような真似はしたくない。する必要もない。

 小説やテレビで楽しみ、「いいわねぇ。」など、頬を染めてため息を付く程度で十分なのだ。そうすることで元気が出て、また新しい気持ちになったり、自分もいつもこんな女性でいたいと、自分を磨くことにもつながる。

大学を卒業後、最新技術動向を見る、情報を得る、私の読書はそんな目的が殆どを占めている。でも、リラックスしたい、肩の力を抜いて他の世界を見たい、そんなときは、ミステリーかHQ。やっぱり私にとって、本は、異次元を覗く窓なのである。幼い頃から、それは変わらない。

稚拙な文章で、自分の思いを伝えられたかどうか不安も残るが、できるだけ丁寧に書いたつもりである。ティーパーティで、HQファンであるあなたと語り合えたら嬉しいな。

1998年7月吉日

Thank you for taking your time to read me.

Love from Snow.

わたしのハーレクイン(独り言より抜粋)

「恋は本屋さんで売っている」ってのは、HQのCMのキャッチコピーだが、「運命の出会いはページの扉の向こう側」ってのが私の実感。私の永遠のヒーロー、ニコラスはHQを開けばいつもいるから!

1998年10月12日(火)の独り言より抜粋

1998年10月17日(土)の独り言より抜粋

AERA掲載 インタビュー記事に関して

AERAに掲載されたHQの記事に関して訪問者の方々から反響があり、メールを沢山頂きました。あの記事の中に書かれた「現実の世界が不幸だからHQを読む」とも取れるような表現は私もとても残念に思っています。

ただ、AERAの岡本記者は礼儀正しい方でしたし、私はあの記事はあれで仕方ないと思います。記事をお読みになった方はご存じかと思いますが、インタビューを受けた読者は当然ながら私だけではありません。記者の方が他の方のインタビューでの意見に平等に耳を傾けた結果であり、また、AERAの限られた紙面スペースと、AERAの商業要素を考えたとき、あの記事はHQ読者の意見として公平なのだと認めざるを得ないでしょう。しかし少なくとも私個人に関して言えは「現実が不幸だからHQに逃避している」というのは100%無いと断言させていただきます。

けれど、私がどんな質問を受け、どのように答えたか、それだけでもファンの皆様に伝えたい、そう思って当サイトでインタビューの内容を公開します。

Date: Wed, 12 May 1999

なぜイブサンはハーレクインが好きか。 という問いは、HPに詳しく書いてあるので、そちらから引用させていただいてもよろしいでしょうか。あれは非常に参考になりました。(少女漫画から入ったこと、ポルノ、AV、レディコミとの違いなど)

イブさんは、何歳で、どういったお仕事をされているのか。商社、金融、メーカーなどアバウトなものでいいです。外資系企業、とかでもいいです。なにか、記事を読んだ方にイブさんがどんな女性なのか、イメージが分かるような情報が欲しいのですが・・。HPの文面を見る限り、たいへんキャリアのある女性とおみうけしました。

今日、ハーレクイン社に取材に行きました。その綿密な経営戦略に感嘆してしまいました。 私は詳しく知らなかったんですが、ずいぶんいろんなシリーズがあるのですね。シリーズごとに、出てくる女性のおおまかなパターンもあるそうですが、イブさんはどういったシリーズの、どういったタイプのお話が好きですか?また、買うものは作家名で決めますか?

ハーレクイン歴は何年ですか。その間に、作家や作品の傾向に変化は感じましたか?(たとえば女性のライフスタイルがどんどん変わっているので、設定も変わってくるとか)

偉大なるマンネリズムという言葉がありますが、水戸黄門や寅サンみたいに、結末が予測されてるんだけど、それだからこそ安心してみられる、というものをみたい、という人は意外に多いと思います。ハーレクインも、そういう面があって、ハッピーエンドに終わる!と分かっていてやはり読んでしまう、という面があると思います。そういう安心感というか、予定調和というか、そういう世界をたまに味わうことが、ご自分にどんな効果をもたらしていると考えますか。

どんなとき読みますか?(寝る前、通勤電車、仕事で疲れたとき、など)

ホーム

低金利でお得なローン探し そろそろ結婚適齢期??? あなたの悩み解決します
[PR] | RMT葬式 費用高崎浦安大井町新越谷中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFXアフィリエイトFXホームページ制作デイトレード海外現地情報ハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - タイムセル - 口コミ - 格安国際電話 - ホノルルマラソン - サイトパトロール - 誹謗中傷 - 宿泊料金比較 - 口コミ