
| 今回は、安徽省に行く事にした。本当は5月の連休(労働節)に行きたかったのだが、SARSが安徽省で再発したということで、急遽キャンセルとなったのだ。 お馴染み沙市バスターミナルから高いバス代を払い、一路漢口へ。当初、船で合肥まで行く予定だったので、漢口到着後、武漢フェリーターミナルへ直行する・・・・が・・・・船が無い!いくら捜してもバスしか見つからない。そこでバスの客引きに聞いてみると、最近この港から船は出ていないと言われた。
やっとこさ出発の時間がきた。改札を抜け列車に乗り込む。ここから約7時間列車に揺られ目的地の淮南へと向かうのだ。それにしても硬座は苦しい。お尻は痛いし、なかなか横になる事も出来ない。ストレスが溜まる。淮南着は翌朝4時半の予定。
とりあえず食事を済ませ、一旦ホテルに帰って少し休んだあと、寿県に向かう事にした。それにしても、ここ淮南・寿県の言葉は聞き取りにくい。方言がきつく、何を言っているのかほとんど分からない。
その後、もう一度中国豆腐村に戻り、豆腐作りの過程を見学して、淮南に戻り、適当な店で晩御飯を食べてホテルに帰る。もうクタクタだ。 ビールを飲んでゆっくりしたいが、この日は腹の調子が良くなかったので、風呂に入って寝る事にした。 そうそう、ここのホテルはシャワーの湯が少なすぎてイライラした。しかも24時間湯が出るといったのに、「昼間に全部なくなった」とかふざけた言い訳をして、結局1つ下の階の部屋でシャワーを浴びる事となった。 3日目の朝を迎えた。今日も恐ろしく暑い。ホテルをチェックアウトし、淮南の街へと向かう。駅で荷物を預けたあと、淮南博物館へ。
このクソ暑い中バスに乗って展示品を見にきたのに、「何しに来た?」と言われ、苦笑しながら博物館を後にする。街の中心地に向かい、マクドナルドで昼飯を食べたあと、龍湖公園へ。
観光も終え、本来の予定ならば今日の夜の列車で帰る予定だったが、急遽一泊延長し、再び八公山へ「劉安宮」を見に行く事にした。一旦駅に戻り、切符を明日の分に交換してホテル探し。駅近くのホテルにチェックインし、晩御飯はしゃぶしゃぶを食べに行った。「小肥羊」という店で、沙市にもあるのだが、ここ淮南店の従業員は態度の教育がなっておらず、本当にイライラした。その後、ホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。 4日目の朝。早々にチェックアウトを済ませ、駅で荷物を預けたあと、再び八公山に向かう。
最初は順調に山を登る。セミや小鳥のさえずりを楽しむ余裕もあった。が、延々と小道沿いに登ること2、3時間。自分がどこにいるのか全く分からない状態になってしまった。最初、前を歩く5人の中国青年たちについて行ったのだが、そもそもこれが間違いだった。実は彼等も間違っていたのだ。水ももう少ししかない。小高い丘に到着したとき、我々が進んできた道が間違いだと気付いた。いや、間違いではなかったのかも知れない。とにかく目的地の「劉安宮」からはかなりかけ離れた場所を歩いていたのだ。一旦来た道を戻ろうにも、どの道なのかすらも分からない。 ・・・完全に遭難した。 仕方ないので、適当に歩きながら、一応目的地を目指す。 どれだけ歩いたのだろうか・・・焦りと、不安で頭が爆発しそうになる。
もう終わった・・・。水ももう飲み干してしまった。ここで水が買えると思ったのに・・・ と、そこへさっきの5人組がやってきた。途中で離れ離れになったが、またここで再会するとは。彼等もフラフラで、「水ありませんか?」と聞いてきたが、こっちももう無い。 少し話した後、彼等は結局来た道を帰るという。だが、私にはもう無理だ。道は彼等が分かったとしても、あの道をもう一度帰るとなると、私は絶対に途中で死んでしまう。そこで私は大きい道路を探す事にした。実際、車が走る音が聞こえていたので、絶対に公道があるはずだと確信していた。
と、その時!道路が見えた!!! 良かった。方向は間違っていなかった。助かった! またまた元気が出てきた。こんな所で野垂れ死にはゴメンだ。意地でも生き抜いてやる。ひたすら道路に向かい山を下りていった。 無事大きな道路に出た。すぐさま商店を探し、水を買いガブ飲み。うまい!!!スナック菓子を貪る様に食いながら、また水をガブ飲み。とにかく助かった。 もう「劉安宮」なんか、どうでもいい。生きて帰れた事が本当に奇跡なのだ。 気が付けば、淮南から寿県までテクテクと山を越えていた。バイクタクシーに乗り、バスに乗り換えて再び淮南市へ。すぐさまマクドナルドに行き、コーラーとハンバーガを食べる。本当に生きているんだ。しつこいようだが、自分がまだ生きている事を改めて実感する。
夕食を終え、近くのスーパーで買い物をしてから、駅へと向かい荷物を取る。 暫くしてから列車に乗り込んだ。今回は硬座ではない。あれはもう嫌だ。当然寝台の切符を買っていたので、ゆっくりと翌朝漢口着まで眠りにつく。 そうそう、この列車に乗り込む時の事。本当に中国は恐ろしい。客がまだ全部乗っていないのに、列車が走り始め、私は走りながら列車に飛び乗った。10人ぐらい置いて行かれた客もいた。 大体、車掌がバカなのだ。普通、時間が無いときは客を全部入れてから切符の確認、札との交換をするのに、このバカ女は乗るときに一々交換するため恐ろしく時間が掛かる。頭を使う事を知らないのだ。
翌朝、無事漢口駅に到着。 駅近くのバスターミナルから沙市行きのバスに乗り、3時間半後、沙市に到着。そのままタクシーに乗り、宿舎に無事生きて帰ってきた。 今までいろいろな所を旅行してきたが、ここまで生死に関わるような旅をしたのは初めてだ。もう二度とこんなに恐ろしい旅をする事は無いだろう・・・ |
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| [完] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※オリジナル画像は、最強目次の「写真館」からご覧下さい。 |
| 長編 | ||||
| 1日目: やってきました中国へ! | 2日目: それは無理でしょ! | 3日目: ぶっ殺すぞ! | ||
| 4日目: どうだったっけ? | 5日目: ナムアミダブツ! | 6日目: 心優しい日本人! | ||
| 7日目: 捜せ!成都雑技団 | 8日目: 死ね! | 9日目: お宝発見! | ||
| 10日目: 豪快スタント! | 11日目: 斉天大聖孫悟空! | 12日目: その名はビティー! | ||
| 13日目: 食えるか! | 14日目: 漢民族に会いたい! | 15日目: お疲れさま! | ||
| 短編 | ||||
| 其之一: 宜昌・神農架 | 其之二: 武漢 | 其之三: 淮南・寿県 |
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