淮南 ・ 寿県


今回は、安徽省に行く事にした。本当は5月の連休(労働節)に行きたかったのだが、SARSが安徽省で再発したということで、急遽キャンセルとなったのだ。

お馴染み沙市バスターミナルから高いバス代を払い、一路漢口へ。当初、船で合肥まで行く予定だったので、漢口到着後、武漢フェリーターミナルへ直行する・・・・が・・・・船が無い!いくら捜してもバスしか見つからない。そこでバスの客引きに聞いてみると、最近この港から船は出ていないと言われた。

仕方がないので、列車で行く事にする。バスで10時間はきつい。
タクシーに乗り、漢口駅へ。
すぐさま切符を買いに行き、硬座の切符を入手。ただ出発が夜9時過ぎなので、時間がありすぎる。とりあえず昼食をとり、後は駅の売店などをぶらぶらして時間を潰す。

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やっとこさ出発の時間がきた。改札を抜け列車に乗り込む。ここから約7時間列車に揺られ目的地の淮南へと向かうのだ。それにしても硬座は苦しい。お尻は痛いし、なかなか横になる事も出来ない。ストレスが溜まる。淮南着は翌朝4時半の予定。

淮南駅到着。
タクシーの勧誘がうっとうしい。
とりあえず売店で地図を買い、運転手に行き先を告げる。淮南市八公山へ行く事にした。タクシー料金は50元ぐらい。
八公山到着後、ホテルを探し、チェックイン。とりあえずホテルで一服する。

これがホテル近くの繁華街。
到着したときは早朝だったので、まだ店は開いてなくひっそりとしていた。
それにしても汚い街だ。
私たちが住んでいる荊州の方がまだマシ。

お腹が空いたので、ワンタンか、麺類でも食べようと思い、ホテルの管理人に場所を聞いてやってきた市場。
市場というだけあって、早朝でもかなりにぎわっていた。

とにかく腹が減ったので、麺類を食べようと思い適当に店に入る。辛くない麺を注文し食べてみるが・・・不味い!!!何だこれは?!ねずみ色のスープがさらに食欲を激減させる。
仕方が無いので、この店を出て隣のワンタンを食べる事に。が!ここのワンタンもまたクソ不味いのなんの!こんなに不味いワンタンは食べた事がない。
基本的にこの辺の料理はマズイという事が分かった。

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とりあえず食事を済ませ、一旦ホテルに帰って少し休んだあと、寿県に向かう事にした。それにしても、ここ淮南・寿県の言葉は聞き取りにくい。方言がきつく、何を言っているのかほとんど分からない。

   


ひとまず寿県に到着。その後三輪自転車タクシーに乗り、中国豆腐村へと向かう。ここ中国豆腐村は豆腐の発祥地で、以前「世界ウルルン滞在記」で紹介されたところだ。

   


中国豆腐村で「世界ウルルン滞在記」に出てきた家を見つけたあと、報恩寺の博物館を見学に行ったが、展示品は全て別の場所に移動されており、今はまだ一般に公開されていないとの事。
わざわざ暑い中来たのに、何てこった・・・
仕方がないので、寿県の街をぶらぶらする。それにしても恐ろしく暑い。喫茶店を捜すがなかなか見つからず、仕方ないので、ファストフード店に入りコーラを飲んだ。
寿県の街並みは、荊州と似ている。
古城があり、城下町は大勢の観光客でにぎわっていた。

その後、もう一度中国豆腐村に戻り、豆腐作りの過程を見学して、淮南に戻り、適当な店で晩御飯を食べてホテルに帰る。もうクタクタだ。
ビールを飲んでゆっくりしたいが、この日は腹の調子が良くなかったので、風呂に入って寝る事にした。
そうそう、ここのホテルはシャワーの湯が少なすぎてイライラした。しかも24時間湯が出るといったのに、「昼間に全部なくなった」とかふざけた言い訳をして、結局1つ下の階の部屋でシャワーを浴びる事となった。



3日目の朝を迎えた。今日も恐ろしく暑い。ホテルをチェックアウトし、淮南の街へと向かう。駅で荷物を預けたあと、淮南博物館へ。

これが博物館。
ところが、中に入ってみるとどうもおかしい。どこを捜しても展示物など無く、「××課」のプレートが至る所に垂れ下がっている。
一度建物を出て、すれ違った人に聞いてみたところ、今はもう博物館ではなく、役所になっているとの事。そうそう、この人はちょっと面白かった。「ここは博物館ですか?」と聞いたら、帰ってきた答えが「そうだ。博物館に何をしに来た?」。ははは。意味不明!

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このクソ暑い中バスに乗って展示品を見にきたのに、「何しに来た?」と言われ、苦笑しながら博物館を後にする。街の中心地に向かい、マクドナルドで昼飯を食べたあと、龍湖公園へ。

龍湖公園に到着。
入場券を買って、中に入る。
結構大きい公園だが、特別面白いものはない。折角なので、公園内にある動物園へ行く事にした。
それほど動物が多いわけでもなく、客もあまりいなかったが、一応百獣の王「ライオン」を見る事が出来たので満足した。

公園内にあった、漢淮南王「劉安」の銅像。
どうやらこの人が不老不死の薬を作らせているときに、たまたま出来上がったのが豆腐というわけらしい。
今はもうこの世に存在していないみたいだから、結局不老不死の薬は作れなかったようやね。
もしかしたら、今もあの世で不老不死の薬を開発中かも・・・

観光も終え、本来の予定ならば今日の夜の列車で帰る予定だったが、急遽一泊延長し、再び八公山へ「劉安宮」を見に行く事にした。一旦駅に戻り、切符を明日の分に交換してホテル探し。駅近くのホテルにチェックインし、晩御飯はしゃぶしゃぶを食べに行った。「小肥羊」という店で、沙市にもあるのだが、ここ淮南店の従業員は態度の教育がなっておらず、本当にイライラした。その後、ホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。



日目の朝。早々にチェックアウトを済ませ、駅で荷物を預けたあと、再び八公山に向かう。

八公山近くでバスを降り、暫く歩いてからバイクタクシーに乗り、八公山公園の入り口に到着。
40元の入山料を払い、近くの売店で水を買うことに。このとき私は水を1本しか買わなかった。これが後で悲惨な事態を招く事に。

門をくぐるとすぐにガイドの勧誘が話し掛けてきた。「自分たちでは絶対に目的地にたどり着けないから、ガイドを付けた方がいい」と。私は当然断った。行けない訳がない。大体入場料を取るぐらいだから、それなりに安全な場所なのだろうと。
だが・・・ガイドを雇わなかった事を、ものすごく後悔する事に・・


最初は順調に山を登る。セミや小鳥のさえずりを楽しむ余裕もあった。が、延々と小道沿いに登ること2、3時間。自分がどこにいるのか全く分からない状態になってしまった。最初、前を歩く5人の中国青年たちについて行ったのだが、そもそもこれが間違いだった。実は彼等も間違っていたのだ。水ももう少ししかない。小高い丘に到着したとき、我々が進んできた道が間違いだと気付いた。いや、間違いではなかったのかも知れない。とにかく目的地の「劉安宮」からはかなりかけ離れた場所を歩いていたのだ。一旦来た道を戻ろうにも、どの道なのかすらも分からない。
・・・完全に遭難した。
仕方ないので、適当に歩きながら、一応目的地を目指す。
どれだけ歩いたのだろうか・・・焦りと、不安で頭が爆発しそうになる。

ふと、木の間から建物が見えた。
ここに間違いない!やっと到着した!
が・・・中に入れない!
壁(防火壁)伝いに永遠と廻ってみるが、やはり中に入れない。
ふざけるな!!!なめてんのか!「劉安宮」はどう考えても防火壁の中にある。この森林公園内にあるのだ。だが、誰が見ても、何年も前に閉鎖された様子。
最初から言えや!!!

もう終わった・・・。水ももう飲み干してしまった。ここで水が買えると思ったのに・・・
と、そこへさっきの5人組がやってきた。途中で離れ離れになったが、またここで再会するとは。彼等もフラフラで、「有没有水?(水ありませんか?)」と聞いてきたが、こっちももう無い。
少し話した後、彼等は結局来た道を帰るという。だが、私にはもう無理だ。道は彼等が分かったとしても、あの道をもう一度帰るとなると、私は絶対に途中で死んでしまう。そこで私は大きい道路を探す事にした。実際、車が走る音が聞こえていたので、絶対に公道があるはずだと確信していた。

彼等とは別行動を取り、ひたすら道路を捜す。音のする方へ、音のする方へ・・・
どのぐらい歩いただろう。水はもう無い。売店でもっと買っておけばよかった。歩くたびに、膝がガクガクする。時々、目の前が真っ白になり、倒れるように木にもたれ掛りながら、それでもひたすら歩く。
ああ、こんな所で死ぬのは嫌だ・・・
不安というものはもう無くなった。頭がおかしくなったのだろう。本当にもう死ぬんだ・・・としか考えられなかった。

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と、その時!道路が見えた!!!
良かった。方向は間違っていなかった。助かった!
またまた元気が出てきた。こんな所で野垂れ死にはゴメンだ。意地でも生き抜いてやる。ひたすら道路に向かい山を下りていった。

無事大きな道路に出た。すぐさま商店を探し、水を買いガブ飲み。うまい!!!スナック菓子を貪る様に食いながら、また水をガブ飲み。とにかく助かった。
もう「劉安宮」なんか、どうでもいい。生きて帰れた事が本当に奇跡なのだ。

気が付けば、淮南から寿県までテクテクと山を越えていた。バイクタクシーに乗り、バスに乗り換えて再び淮南市へ。すぐさまマクドナルドに行き、コーラーとハンバーガを食べる。本当に生きているんだ。しつこいようだが、自分がまだ生きている事を改めて実感する。

その後、喫茶店でまた休憩した後、夕食を食べる場所を捜す。色々捜したが、結局良い所が見つからず、別の喫茶店で夕食を取ることにした。
意外にもサーモンの刺身があったので、2皿頼む。ビールに刺身で最高の夕食だった。

夕食を終え、近くのスーパーで買い物をしてから、駅へと向かい荷物を取る。
暫くしてから列車に乗り込んだ。今回は硬座ではない。あれはもう嫌だ。当然寝台の切符を買っていたので、ゆっくりと翌朝漢口着まで眠りにつく。
そうそう、この列車に乗り込む時の事。本当に中国は恐ろしい。客がまだ全部乗っていないのに、列車が走り始め、私は走りながら列車に飛び乗った。10人ぐらい置いて行かれた客もいた。
大体、車掌がバカなのだ。普通、時間が無いときは客を全部入れてから切符の確認、札との交換をするのに、このバカ女は乗るときに一々交換するため恐ろしく時間が掛かる。頭を使う事を知らないのだ。

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翌朝、無事漢口駅に到着。
駅近くのバスターミナルから沙市行きのバスに乗り、3時間半後、沙市に到着。そのままタクシーに乗り、宿舎に無事生きて帰ってきた。
今までいろいろな所を旅行してきたが、ここまで生死に関わるような旅をしたのは初めてだ。もう二度とこんなに恐ろしい旅をする事は無いだろう・・・
[完]

※オリジナル画像は、最強目次「写真館」からご覧下さい。


長編
1日目: やってきました中国へ! 2日目: それは無理でしょ! 3日目: ぶっ殺すぞ!
4日目: どうだったっけ? 5日目: ナムアミダブツ! 6日目: 心優しい日本人!
7日目: 捜せ!成都雑技団 8日目: 死ね! 9日目: お宝発見!
10日目: 豪快スタント! 11日目: 斉天大聖孫悟空! 12日目: その名はビティー!
13日目: 食えるか! 14日目: 漢民族に会いたい! 15日目: お疲れさま!
短編
其之一: 宜昌・神農架 其之二: 武漢 其之三: 淮南・寿県



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