フィレンツェ、「眺めのいい部屋」を求めて

 「眺めのいい部屋」という映画は、イギリスからバカンスでフィレンツエにやって来た良家の子女がイタリアの自由な空気に触れ、階級を超えた自由な恋愛に目覚めるという映画です。ただ,私自身はフィレンツェと言う街はイタリアの中では自由な空気とは遠い重苦しい印象を受けました。人間性の解放をうたったルネッサンスですが、皮肉なことにルネッサンスの総本山の街フィレンツェには、あまり開放的な印象をもてませんでした。
あまりにも重厚華麗な「花の大聖堂」やその他のルネッサンス建築群に囲まれたこの街は、わたしには少々息苦しい閉鎖的な印象でした。
これは他のイタリアの大都市、ローマ、ミラノ、ベネツィアでは感じなかったものでした。
最初は人間性の解放をうたったルネッサンスが次第に権威的になっていったからでしょうか?イタリア史に詳しくないわたしには良くわかりません。フィレンツェには古代ローマの遺跡もなければ、バロックもない、ゴシックやロマネスクなんてもってのほか。とにかく、あるのはただルネッサンスのみなのです。
最近では「羊たちの沈黙」の続編、「ハンニバル」のロケ地としても有名ですね。あのおどろおどろしい物語とフィレンツェは似合っていると思うのですが…偏見かな。とにかく、フィレンツェを語るにはわたしはフィレンツエを知らなすぎるのです。もう一度訪れればフィレンツェのことがもっと好きになれるのかもしれません。

  
あまりにも有名なミケランジェロ広場からのパノラマ             貴金属の露天商で有名なベッキオ橋


      
これまたあまりに有名な「花の大聖堂」ドゥオモ
   
大聖堂のファサード(正面)とジオットの塔

         
ミケランジェロを魅了した「天国の扉」   凍りついたシニョーリア広場   目のやり場に困る?ダビデ像   サンタマリア・ノヴェッラ教会

ウフィッィ美術館のボッティチェリ「プリマベーラ(春)」「ビーナスの誕生」を初めて見たときはすごい感動でしたが、二度目に行った時は分厚い保護ガラスに覆われていて「蒼ざめたビーナス」になっていたのが残念。ガラスで覆ってあると反射して見にくいしね。
ウフィッツィのその他のお気に入りはフィリッポ・リッピの繊細な「聖母子」、たくましいマリア像が斬新なミケランジェロの「聖家族」、美男子で有名だったラファエロの自画像などです。ティッツァーノの妖艶なビーナスやドイツのクラナッハの冷酷そうなクールビューティなビーナスも見ものです。